こどもたちの日常と母のひとりごと。息子は軽度アスペルガー。

コムギ、喘息で入院(後編)

「コムギ、喘息で入院(前編)」の続きです。

救急車のサイレンが聞こえたと思ったら
到着したとの連絡が小児科外来に入ったけど、
今更ながら「ほんとに乗るんかい」という気持ちが…

普通に119番するんですね。
緊急性はまったくないのにいいの?

この頃は点滴でステロイドを入れ始めて1時間半程経ってたので
普通に受け答えが出来るほどに回復してました。
サチュレーションも酸素2リットルで97を維持できるほどに。

本人もラクになってる事を自覚してるようで
しゃべる事が出来るようになってました。
テンションはおかしかったけど。

 
てか、病院の1階に「救急車をタクシー代わりにしないで」みたいなポスターが貼られてるのですが
これぞまさに「タクシー代わり」なのでは…と思ったり。

 
ひさしぶりの救急車はやっぱり「揺れるなー」という印象。
乗り物酔いをするコムギは体調の悪さもあって「酔う」と言って数回嘔吐寸前。
ただ、朝から飲み食いしてないのに数回嘔吐してるので
何度も「おえええ」となってたけど何も出ず…

発作で息苦しいわ、風邪で熱はあるわ、気分は悪いわ、
いくら緊急性がなくてもさすがにかわいそう。

とはいえ、急ぐ必要はないので「サイレン慣らさないでー!」と思う気持ちが…
それを出来ない事は知ってるので黙ってたけど
さすがに交差点でサイレンの音を切り替えてスピーカーで言うのは
「いいから!信号待ちしてくれていいから!」と心の中で訴えまくってました。

 
高速を使ったのであっという間に転院先の病院に到着。
その病院の第一印象は、

ふるっっっ!!!!
超昭和!!!

です。

 
建物の老朽化がひどく、設備も相当古い印象。
大きな地震がきたら一発で倒壊しそうなイメージ。
って、鉄筋だから実際はそう簡単に倒壊しないと思うけど。

ベッドを起こすのもこの時代なのに電動ではありません。
トイレの雰囲気も昔の小学校を思い出す古さ。
点滴台も「鉄!」という感じで古臭くて重い…
点滴の量を調節する機械(?)も黄ばんでる。
売店もない。
テレビもない!
冷蔵庫もない!!

そして小児病棟なのにプレイルームがない!!!

 
入院患者も他に見かけなくて「誰もいないの?」と思うほど静か。
しかもトイレ以外は病室から出れないとの事。

正直、気分が滅入りました。
掛かりつけの病院は比較的新しくてキレイで
プレイルームもあって保育士さんもいます。

でも仕方ない。
空いてないんだもんね。

 
こんな事を言うと申し訳ないけど
ここにいるだけで気分が滅入りそうな病室だったので
気分はどんよりしてました。

何よりテレビがないって何?
プレイルームがない小児科病棟って何?

この時は動く元気がなかったから問題はないけど
一旦病院に入ると完治するまで出られない事はわかってます。
自宅で看れる状態になっても帰れません。

そこそこ元気になってもテレビはないわ、プレイルームはないわ
ベッドから一歩も動けないって低学年男子には無理なんでは…

と、不安に思ったけど、ポータブルのDVDプレイヤーは借りれるとの事でホッとしました。
ただ、小さい子優先なので小さい子が泣いてどうにもならなければそっちに回すという事でした。

 
入院初日の夕方、点滴のステロイドが効いたおかげで
コムギはそこそこ元気になってました。

一旦荷物を取りに帰って再び病院に戻るとお絵描き道具に食い付いた!

この様子ならもう大丈夫そうだな。

 
プレイルームがないのでヒマつぶし道具に悩んだけど
お絵描き、塗り絵、うんこ漢字ドリル(3年生用)、折り紙、DVD、プラレールを持って行きました。

DVDはコムギお気に入りの図鑑付属DVD。
昆虫、植物、魚、鉄道、危険生物。

でもふと考えるとこの年頃の子って一般的にはゲームが一番なんだろうな。
うちはまだ欲しがらないので持ってませんが。

「工作したいからハサミ持って来て」と言われた事だけは阻止しました。
病院の布団を切りそうで怖い…

 
そして私が帰る時に看護師さんがDVDプレイヤーを持ってきてくれると
テンションが上がってこっちを見ないまま「バイバーイ」と手を振ってきました。

元気になってきたのはいい事だけど、
どうやら非日常を楽しんでる様子。
子供ってわかりやすい…

それだけ元気になったのは良い事だし、
もう心配はないと確信できる事ではあるけど「親の心子知らず」だな…

 
そんな感じで3泊4日の入院生活が始まりました。

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