こどもたちの日常と母のひとりごと。息子は軽度アスペルガー。

母の癌

かなりブログを放置していたのでもうけっこう前の話になりますが、
母と一緒に病院に行ってきました。

肺癌は確定だったけど、脳のMRIやPET-CTを受けた結果、
転移なしのステージ1でした。

肺癌にもいろいろ種類があって母は肺腺癌というやつです。

正確にはステージ1A2ということらしいけど
転移がなくてほんとによかった。

PET-CTって話には聞いた事があるけど、
ほんとに光って写るんですね。
 

製薬会社勤務の妹が言うには、
この段階で発見されたのはかなりラッキーとのこと。

偶然発見されて母は動揺してると思いますが、
タチの悪い癌じゃなく、しかも初期ということでほんとによかったと思います。

 
診察に呼ばれるまでの間、母は私にいろいろな書類を渡してきました。
「死んだ時に連絡してほしい人」「入ってる保険や契約しているもの」すべての一覧と
なぜか履歴書(笑)

何で履歴書やねん~と笑いながら話してたけど
母の学歴や資格についてはこの時初めて知りました。

何気にいろいろ資格を持ってるんだなーと思ったけど
そこに車の免許が書かれてなかったので一応突っ込んでおきました。

 
手術になることは確実なので今後は呼吸器専門の外科の先生に引き継ぐわけですが、
この日は緊急オペが入ったとのことで後日となりました。

院内には「がん相談センター(みたいな名前)」というのがあって
診察後は別室で看護師さんか相談員さんかわからないけど
優しそうな女性が今不安なことや今後の事など丁寧に聞き取りをしてくれました。

今の医療って丁寧ですね。
その分加算されてるかは知りませんが…

 
とりあえず予後云々を考えるような状態ではなくて
母も私もホッとしました。

お昼前だったので院内のレストランでお昼ごはんを食べて
最寄り駅まで送ってもらったのですが、
車を降りてしばらくて携帯がない事に気付きました。

 
ポケットがでかいジーパンを履いていたので車の中で落としたんだろうけど
母に連絡するにしても携帯がない。

公衆電話もなく、近くのお店で電話を貸してほしいといっても断られ、
急いで駅に向かって公衆電話から自分の携帯に電話しました。

絶対これで気付いてくれるはず…と思ったのに
ふと思えば病院にいたからマナーモードにしてるんだった…
私はリモートワークの引きこもりなので基本音が鳴るようにしてるのに!

母の電話番号は覚えてないし、結局気付いてもらえずそのまま帰宅しました。

 
帰宅後にPCのLINEから連絡しようと思ったのですが、
私の2台のPCはどちらも携帯本体がないとLINEにログインが出来ない事を思い出して絶望…

ユッチの携帯を見ても母の番号は登録されておらず、
コムギに聞いてもLINEしかわからないと。

とりあえずLINEは送ったけど無反応…

 
そこで思い出したのが、「いらんやろう~」と病院で笑ってた履歴書。
履歴書には電話番号記載欄があるのでコムギの携帯から電話してようやく繋がりました。

やはり車の中に落ちてたらしい。

ただ、私はずっと体調不良で引きこもりによる体力低下もあり、
その日の遠出でかなり疲れていました。

なので、「速達で送ってー」と言ったのですが
なんと母はわざわざ家にまで届けに来てくれました。

同じ大阪府内とはいえ、決して近い距離じゃないです。
病人に何させてるねんーと思うけど、現状私より母のほうが体力があるんですよね。
毎週山に登ってるくらいだし。

ほんとに助かりました…
今の時代スマホがなければ何も出来ないと実感しました。

 
母の手術は3月半ばの予定ですが、まだ決まっていません。

手術をしてみないとわかりませんが、画像診断を見る限り抗がん剤も必要なさそうとのこと。

どうなるかわかりませんが、出来る限りのサポートをしたいと思っています。
でも母は手術日は「来なくていいからねー」と。

気を使ってるわけではなく、普通にそういう人なんです。
いや、親が癌の手術をするなら行くやろ!

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