母が事故った
母が車で事故を起こしました。
相手も車です。
まずはじめに言っておくと、人間は無事です。
が、車はどちらも相当のダメージがあり
相手方の車はどう見ても全損。
母の車は左前のフェンダーの極度な変形により完全に走行不能、
左側のドアは前後ともに全面凹んでました。
修理出来ない事もないというような事をチラッと聞いたけど
かなりの金額が掛かる上にもう10万キロ走ってる車なので廃車決定。
ちなみにこの車は父が生前乗ってたものです。
今日は子供たちを連れて実家に行く予定でした。
母がカニを半額で買ったのでお鍋をしないか、という事で。
実家は山手にあるので交通アクセスが悪く、
いつも実家に行く時は駅まで迎えに来てもらってますが
母はいつでも早めに行動するタイプです。
遅れてくる事は皆無。
いつも早すぎる程早く来るし、不必要に急かされる事もあり
「そんな焦る事ないやん」と何度も思ってきました。
逆に元ダンナは適当なタイプなので遅れるのが当たり前。
連絡も直前が当たり前でそれを悪いとすら思ってない。
というか、連絡するだけまだマシ、みたいな感じだったので
うちの母のこういう部分を理解できないでいた事を思い出しました。
急かされるのも嫌がる人間だったし
「今こうしよう!」と突然思い立ってまわりを振り回す人間。
一方母は事前に細かく決めるタイプです。
「その時決めたらいいやん」と思う部分もありどっちも両極端でした。
足して割ればちょうどいいのになぁ…
そんな母が約束の時間が過ぎても来ない。
連絡もない。
私が知る人の中で一番遅く携帯を持ち始めた母ですが
最近は年配の人向けのスマホを使うようになって
LINEも出来るようになってたので
連絡もなく約束の時間に来ないというのは異様でした。
そもそも遅れてくる事自体異常事態。
当然イヤな予感しかなく、
「もしかして事故したんかな?雨だしな」と思ってたら着信が…
電話が鳴った瞬間予測はついてたけど
案の定事故ったとの事でした。
(電話なんてめったに掛かってこないので)
ただ、本人から電話が来るという事は母自身は無事という証。
話し方からケガはしてないとわかったけど
「相手の車がぺしゃんこ」と言われた時は一瞬本気で焦りました。
そんな事言われたら「ケガは?生きてるの?」ってなりますよね…
血の気が引いたという言葉が一番しっくりきます。
でも「相手もケガはない」と言う母。
ぺしゃんこなのにケガがないって逆にどういう事よ?!
ホッとしたけど状況もよくわからないので
タクシーに乗り込んで事故現場に向かいました。
この日の大阪は雨。
現場に到着すると相手方の女性2名は傘を差して歩道に立ってました。
車は前の部分が原型を留めてないほど破損してたけど
パッと見大きなケガがない事を確認して心底ホッとしました。
「ぺしゃんこ」って前の部分だけだったのか…
そんな言い方されたら車体が押しつぶされてるのかと思ったよ。
一方母は一見冷静に見えたけど相当パニクってました。
電話のかけ方も受け取り方もわからなくなってる状態。
「どうしたらいいの?」と聞かれたけど
私は高校卒業後から25歳くらいまで毎日車に乗ってたけど
運良く事故の経験は一度もありません…
ぶっちゃけ「わからん!」です。
でもそういう母はこれまで何度か事故の経験があるんですけどね。
警察の方に相手方と連絡先を交換するように言われたけど
母はそんな事が出来る状態じゃなかったので
私が相手の方に連絡先を聞いたり、
保険会社に連絡するにも「電話が通じへん」という母に変わって操作をしたり。
(↑通じないのではなく、パニックで掛け方がわからなくなってた)
ディーラーに電話をしてる母の様子を見てても話が支離滅裂…
パッと見は普通だったのでパニクってるようには見えないのですが
気の毒なほどパニクってました。
相手の様子を気に掛ける余裕すらないほど。
ちなみ事故の原因は母の信号無視です。
考え事をしてて信号を見てなかったそうですが
赤信号で交差点に進入してるのでどう考えても全面的に悪いです。
母はここ数日で落ち込む出来後があり、
LINEの内容からその事は知ってたけど
気持ちの切り替えがヘタクソなタイプです。
この時もその事を考えていたそうで
信号が赤になってる事に気付かず交差点に侵入しての衝突でした。
信号が赤だったと気づいたのは衝突してからだったそうです。
相手方の女性2人は20代の若い方ですが
当初はぜんぜん大丈夫と言ってたものの
時間が経つについれて腰に痛みを感じ初めてました。
車の破損具合から衝撃はかなりのものだったと思うし
状況が状況なのでちゃんと診てもらう必要があり、
警察の方が救急車を要請。
見た目でわかる大ケガではないものの
おそらく明日にはもっとひどくなってるんじゃないだろうかと思います。
自転車で転倒しただけも翌日にくるので
車が大破する事故なら何もないはずがない。
事故の処理に付き合ってたもののこの日は雨。
気温も低くて昼時で子供たちは「お腹すいた!」「寒い!」と不機嫌全開。
5歳のユッチはともかく、コムギ…
ちょっとくらい空気を読んでくれよ…
いや、まぁ、無理だろうとは思う。
でも非常事態なんだからちょっとガマンしてという要求くらいわかってほしい。
小さい子にとってガマンしづらい状況だったとは思う。
でも非常事態なんだとわかりやすく説明したつもりだし
目の前に大破した車があって警察や消防車や救急車まで来てるわけです。
でも何か言えば当てつけのように
「お腹空いた!!!!」「寒い!!!」と余計アピールしてくる…
でも2時間弱かかったので私も足の指は完全に感覚がなく
体は芯から冷え切ってゾクゾクしてました。
状況が状況だけに空腹は感じませんでしたが…
後半、警察の方が気を利かせてくれて
パトカーと言っていいのかわからないけど警察車両に子供たちを乗せてくれました。
よくあるセダンのタイプではなく、
ハイエースっぽい感じのでかいやつです。
「暖かいから乗っとき~」と。
私は遠慮したので、中でどんなやりとりがあったのかはわからないけど
子供たちは相当うれしかったようでテンションが上がってました。
いろいろ聞かれたそうで「明日学校で自慢したら~」みたいな事も言われたそう。
そりゃ、子供にとってはうれしいよね。
警察の方もやさしかったのでそのテンションに付き合ってくれるよね。
でもそれを外部で話せばおばーちゃんが事故ったんだって言いふらす事になるよねーー。
まぁ、実家周辺とうちは離れてるので別にかまわないですが…
あまり状況がわかってない子供たちは
「おばーちゃんが事故したおかげでパトカー乗れた♪」とか言ってるけど
母は心底落ち込んでるわけであって
間にいる私はもうどう反応してよいのやら。
その後も傷口に塩を塗り込むような発言があったり…
まぁ、子供が緊急車両に乗ったという事は自慢でしかないですよね。
これが大人だったら「アンタ、何したん?」って事になるけど…
とりあえずどちらも大きなケガがなくてよかったです。
それにつきます。
あと、田舎の年配の方の野次馬根性には正直引きました…
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