こどもたちの日常と母のひとりごと。息子は軽度アスペルガー。

児童精神科受診、率直に聞いてみた

「児童精神科受診…の前に」の続きのようなものです。

これまでコムギの事では散々悩んできたけど
接し方についての悩みとは別の部分でずっと引っかかってた事がありました。

 
それは「この子は診断名が付くレベルなのか?」という事。

 
そこにこだわる必要がない事は重々わかってます。
大事なのはそこじゃないし、診断があろうがなかろうが子供は何も変わりません。

個性の範囲であろうが障害と呼ばれるものであろうが
何か問題があるなら対処が必要な事には変わりない。

でも私の気持ちの問題というか、割り切りというか、
気の持ちようというか、良い意味での諦めというか…
早い話が「いっそ何らかの診断名があるほうが割り切れるし納得も出来る」という気持ちがずっとありました。

一般的に親という立場から見れば
そんなもん付いてほしくないと思うのが普通だと思います。
受け入れられない人もいると思うし。

もちろん何の問題もないならそれに越したことはないけど
0歳後半から気にかかる事があったのでかれこれ6年以上悩んできてます。

問題は年齢によってその都度変わってたけど常に何かしら悩んでて違和感もある。
他の子との違いも感じてます。

なので、もし「健常児です」「定型発達です」と言われても喜べないし
逆に「じゃあ何でこんなんなの?」となってしまう。

まぁ、保育所や区役所で「問題ないですよ」と言い切ってくれる人もいなかったけど…

かと言って、第三者が明らかにおかしいと断言出来る程の材料もなく
集団行動にも大きな問題がないので専門医の受診を薦められる事もなかったのがコムギの中途半端な状態です。

 
そんなモヤモヤをずっと抱えてたので
この際先生にはっきり聞いてみようと決心しました。

正直聞きづらかったです。
そんなとこにこだわっても意味がないと言われるんじゃないだろうか、と思ったり。

 
でもこれを聞かないと前に進めないと思い、
思い切って「診断名が付く状態なのか」という事を聞いてみたら

「前の言い方だと軽度のアスペルガー、今の言い方なら自閉症スペクトラム」

と普通に言われました。
(数年前に広汎性発達障害・アスペルガー症候群・自閉症等の名称が自閉症スペクトラム障害という呼び方に一本化されたそうです)

 
更に自分の気持ちの中で断定させる材料が欲しくて
「仮に診断書が必要な状況があれば書いてもらえる状態ですか?」と聞いたら
診断書も出せるとの事でした。

なんだ、そうなのか。

普通はショックを受ける事だと思いますが私は心からホッとしました。
良い意味でス~ッと力が抜けたというか。

ていうか、私が勝手に「傾向あり」と捉えてただけで
先生の話し方からすると前に自閉症スペクトラムの説明をした時点でそういうつもりだったっぽいです。

発達障害の事を知ってる人ならピンとくると思いますが
「スペクトラム」という単語は白黒の世界ではないので
その説明から勝手に私が「傾向あり」という解釈をしてたようです…

 
これによって自分でもびっくりするぐらい気持ちが落ち着きました。
ヘンな言い方だけど、コムギを認めてあげる事が出来たというか。
まぁ、結局は私自身が単純なんだと思いますが。

 
人間なのでイライラしてしまう事には変わりないけど

「何でそうなの?」
「こんな事わかって当たり前やろ」
「頭おかしいんちゃうか!」

みたいな感情はすでに消えつつあり、
「一般的な育児」「親が子供に求める当たり前の事」という部分をある程度捨て
「コムギに合ったやり方でやっていこう」と、やっと思えるようになりました。

 
ほんと今更だと思います。
でも私にとっては大きな出来事でした。

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